岐路に立つ (壱)
 
   
 
 平相国入道清盛の娘徳子(のりこ)が入内、そして、中宮となって一年余――
 廟堂では、平家一門の昇進任官が相次いでいた。
 
 既に公卿に列せられている清盛の嫡男重盛、三男宗盛、義弟時忠は言うに及ばず、四男知盛に続いて五男重衡までもが正四位下に叙され、今や、一門において雲上人の資格を得る者も、既に十指を越えていた。
 これは摂関家にあらざる身の上としては、破格の出世であり、こうして、着々と足場を固める平家一門にとって、その権勢を遮る障壁は、もはや、どこにも見当たらないようであった。
 
 さても、昨今の重衡はと言えば、少しでも中宮である姉の力になれればと、中宮亮
(ちゅうぐうのすけ)の任も受け、内裏への出仕に追われる日々を送っていた。
 初めのうちこそは、慣れない宮仕えに緊張の連続でもあったが、いつしか、宮廷社会の中に身を置くことに、違和感を覚えることもなくなっていた。しかし、それが、この後、自らを縛り付ける足枷
(あしかせ)となろうとは……、当の重衡とても、知り得べくもなかった。
 
 承安3(1173)年、春まだ浅きある日のこと、重衡は竜がまもなく帰京するらしいことを伝六から知らされた。
「それはまことか!」
 重衡の驚く顔を見て、伝六は得意げにうなずく。
「福原まで戻ってきているのは確かだから、早ければ、数日の内にも姿を見せるかもしれねえ」
 
 突然の別れから早二年
――、どれほどこの時を待ちわびたことか……。重衡は久方ぶりに心躍る思いだった。
 
 ところが、それから数日はおろか、十日余りが経っても、竜が訪ねて来る気配はない。折りよく、再び六波羅にやって来た伝六をつかまえ、問い質
(ただ)してはみるものの、
「あっちで何か不都合でもあったのか
……。とにかく、あれから何の知らせもねえもんで、俺達にもさっぱり様子がわからねえ……
 と、例によって、頼りない返答しか戻って来ない。
 
 内心、気を揉
(も)むばかりの毎日は、内裏に出仕していても、どこか気もそぞろで、そうしたいかにも落ち着きのない様は、傍目(はため)にも明らかだったのであろう、
「何ぞございましたか?」
 異母妹婿の冷泉少将隆房から、ふいに耳打ちされたのは、中宮の御座所の藤壺を退出しようとした時のことであった。
 
「どうもこの所、心ここにあらず
……とお見受けしましたが……
「いえ
……、そのようなことなど……
 
 重衡は気取られぬよう言葉を濁したが、
「我が家へお寄りになりませぬか? 西八条では他の者の目もあり、込み入った話はいたしかねますからな
……
 と、訳知り顔で言われて、つい、ため息をつきたくなった。何事も、まずは色恋に結び付けたがるこの男にかかると、また、どんな見当はずれなことを聞かされる羽目になるか
……
 
 とはいえ、断る理由を考えるのも何やら面倒で、言われるままに、二条冷泉万里小路
(までのこうじ)にある隆房の自邸へ同道することにしたのだが、そこへ、ざわざわと廊を渡る衣擦(きぬず)れの音が耳に入った。
 手に手に、薄紅の花をたわわにつけた桜の枝を携えた女房の列に、辺りは一瞬の内に、春めいた華やぎに包まれていた。
 
「ほう
……、これは見事な……
 風流人を気取る隆房が、いち早く感嘆の声を上げた。
 
「小松殿よりのお届け物にございます。一足早い春を中宮様の御許
(おもと)にと……
 先頭の女房が、心持ち誇らしげに答える。
 
「いかにも小松殿らしい風雅な趣向
……。中宮様もさぞやお喜びになられましょうぞ」
 隆房の言に、女房達も一様にうなずく。
 
「したが、かように見事な桜を、いったい何処
(いずこ)よりお召し遊ばされたのか……。未だに、時折、雪もちらつく京では、到底、目にすることの叶わぬ風情なれど……
 と言って、隆房は黙りこくっている重衡の顔をちらりとのぞき見た。
 
「福原辺りから
……と聞き及んでおりますが……
 そうと聞くや、ある直感が重衡の頭を擡
(もた)げた。
 
「なるほど
……。この京より遥かに温暖な気候とは伺うておったが、彼の地では、もはや花見の酒も楽しめるほどにござりますのか……
 半ばおどけた調子の隆房に、そこかしこから忍び笑いも聞かれたが、それも重衡の耳にはまるで入っていなかった。
 
「真に福原からと!」
 念押しするように強く尋ねた重衡に、女房はいささか面食らいながらも、
「はい
……。今朝方、鳥羽の津に入った舟が運んで参ったとか……
 瞬時に、重衡の顔が歓喜に綻
(ほころ)んでいた。
 
「せっかくのお誘いなれど、今日の所は、ご辞退申し上げまする。今しがた、急用を思い出しましたゆえ、これにて失礼」
 一気に捲くし立てると、重衡は人目も憚
(はばか)らず、大慌てで内裏を後にした。
 
「さても、いかが召されたものか
……
 残された隆房は、しばし唖然とした面持ちだったが、やがて苦笑いを浮かべると、女房らの列に従い、再び、局の内へと引き返して行った。
 
 
 
 牛車の歩みのあまりののろさに焦れながら、ようやく六波羅に戻った重衡を、乳母子の盛長が待ちかねたように出迎えた。
 
「例の者が参っておりますぞ」
 
 言われるまでもない。重衡は無言で先を急ぐ。聞かずとも居場所はわかっていた。
 そのまま真っ直ぐに奥庭へと向うと、果たせるかな、そこには、大樹の幹に手をかけ、未だ蕾
(つぼみ)の固い枝先を見上げている一つの後ろ姿があった。
 
「春の使者がおまえだったとはな
……。どうりで戻るのが遅くなるわけだ」
 努めて平静を装うものの、声が上ずるのだけはどうしようもない。
 
「この冬は福原でも寒さが厳しかったせいか、花をつけるのが遅くて
……。風待ちならぬ、花待ちで半月もかかった……
 懐かしい声音に、重衡は身体の震えを止めることができなかった。
 
「竜
……
 
 紛れもない竜がそこにいた。二年の時を経ても、何一つ変わらぬその姿
――
 重衡は感激の余り声を詰まらせた。
 
……重衡?」
 
 戸惑いを感じたのは、むしろ竜の方だったかもしれない。
 少年から大人へ
――。その目覚しい変貌の時は、重衡にも容赦なく訪れていた。
 
 当年十八歳。かつての、好奇心旺盛で、時に無手法
(むてっぽう)にも感じられた無邪気さは影を潜め、世の公達らしい優美な身のこなし――。それでいて、青々とした若竹のような瑞々しさを放つその風情――。竜には、すぐにそれが重衡と認めることができなかった。
 
「嵐で行方知れずになったとの知らせを受けた時は、どれほど、その身を案じたことか
……
 真っ直ぐに向けられた瞳の中には、あの泣きべそをかいていた童の面影もわずかに偲
(しの)ばれた。
 
「おまえが無事で、真によかった
……
 心からの安堵を満面に表す重衡に、竜もまた、胸が熱くなる思いだった。
 
「この目で確かめるまで、不安でならなかった。おまえが真に無事なのか
……。いや……、そもそも、おまえに出会ったことすらも、全ては夢の出来事だったのではないかと……。そう思うと、気が気ではなかったのだ。だが、こうして今、目(ま)の当たりにしてみると……、妙な気分だ……。少しも変わらぬな……、竜、おまえは……。二年という歳月が経っていようとは、思えぬほどだ……
 
 再会の時を待ちわびていたのは、竜も同じである。
 国も、身分をも超えて、結び合わされた不思議な縁
(えにし)――。思い迷う竜を、もう一度京に向かわせたのは、それ以外の何ものでもなかった。
 
 しかし、いざ向かい合ってみると
……、不器用なまでに、その思いを伝えるすべが見つからない。幾多の困難に明け暮れ、瞬く間に過ぎた二年の歳月――。しかし、その時の隔たりが、いかに大きな変化をもたらしたことか……、竜は、そんな思いに戸惑うばかりだった。
 
「なぜ、私に黙って京を離れた! どうして、姉上とのことを、打ち明けてくれなかった!」
 黙り込んだままの竜に、重衡はこれまで押し込めて来た憤りをぶつけた。
 
「気づかなかった私が、愚かと言えばそれまでだが
……、私はおまえのことを、ただ一人の友と申したはずだ。友とは、どんな悩みも苦しみも、分かち合うものと……、そう思っていたものを……。おまえは、この重衡のことなど、何の頼みにもならぬ者としか見ていなかったのだな……
 
 そう言って、憮然
(ぶぜん)とした顔をする重衡に、竜は返す言葉もなかった。が、そんな竜の困惑ぶりを見て、重衡もすぐに表情を崩した。
 
「すまぬ
……。言い過ぎた……。わかっているのだ。おまえに言えるはずのないことは……。だが、姉上のことを思うと……
 ふとかち合った視線に、重衡はどこか気まずい思いで顔を背けた。
 
「中宮様は
……お元気か?」
 竜はようやく、静かに口を開いた。もはや『茜』と、気安くその名を呼ぶことすらも許されない。
 
「ああ
……。御息災(そくさい)であられる。私とて、中宮亮としてお仕えしていても、直にお目にかかれることなど稀(まれ)……。だが、入内から一年余り――。ようやく、内裏の暮しにも馴染まれたご様子だ……
「そうか
……
 
 ずっと気掛かりだった。入内した茜が、果たして幸せになれるのだろうかと
……。それだけに、重衡の言葉には、竜もほんの少し、心が軽くなる心地がしていた。今はただ、茜が幸いの内に、日々を送ってくれていれば、それで十分だと……
 
「竜、おまえは姉上のことを
……
 重衡は、言いかけて、次の言葉を飲み込んだ。
 
(今さら聞いてどうなる
……
 
 入内の前ならばいざ知らず、今になってそれを蒸し返したところで、よりいっそうの辛艱
(しんかん)を増すばかりではないか……
 
「重衡は
……、恋をしたことがあるか?」
「いや
……
 唐突な問い掛けに、気恥ずかしい思いがして、重衡は、わざと素っ気無く返事をした。
 
「俺は、京を離れた時、この胸にわだかまる想いが、恋なのかどうか
……、正直言って、よくわからなかった……
……
 
「それが
……、筑紫に下って、もう二度と会うことができないのだとわかった時……、初めて、どれほど大切な人だったか思い知らされた。忘れようと、幾度も心に言い聞かせた。だが、どうしてもできない……。忘れようとすればするほど、余計に想いが募るばかりで……、それこそ、毎日が、針の筵(むしろ)に座っているようなものだった。入内の噂を聞く度に、その針がこの身を突き通す……。痛みにのた打ち回って、身体中から血を流して……。それでも、想いだけは、この胸の中に留まり続ける……。苦しくてたまならかった……
 
「竜
……
 
「だから、そこから逃れることができるなら
……、その一心で宋に渡ろうとしたんだ。それが、突然の嵐に遭って……
……
 
「荒れ狂う波間を漂っている間、皆の顔が、次々に浮かんでは消えた
……。頭、桔梗、弥太、寿老、伝六、そして重衡……。だが、もう命が終わるかもしれないと覚悟を決めた時、最後に思い浮かべたのは他の誰でもない……、やはりあの人だった……。夢でも幻でもいい……、今一度、会いたいと……
 
 人は死を目前にした時、理性は消え去り、本能のみがその人間を支配するのかもしれない。忘れなければならない
――、その理性が働きを失った時、心ならずも表に現れた茜への想い――。それが、竜の真実に他ならなかった。
 
「少し救われた気がする
……
 重衡の意外なつぶやきに、竜は驚いて、顔を上げた。
 
「姉上の想いは、おまえにも通じていた。そして、おまえもまた、苦しんでいた
……。もし、これが姉上の片恋で、おまえは何の痛みも感じていないとすれば……、弟として、私はおまえを恨んだやもしれぬ。身勝手な物言いに違いないが……
……
 
「姉上はお幸せだ。おまえにそこまで想われて
……。だが、それだけに、その初恋を、叶えて差し上げることができなかった、己の力の無さが悔しい……
 そう言って、うつむいた重衡の横顔には、やるせなさが滲
(にじ)みで出ていた。
 
「以前申したな。この世に、本当に自由な人間などいないと
……。真、その通りやもしれぬ……
……
 
「近頃思うのだ
……。もし、私が父上の立場にあったとしても、入内を止めることはできなかったのではないかと……。これまで、父上のなさりようを、世間の噂の通り、傲慢(ごうまん)と思っていた。だが、出仕するようになってみて、政(まつりごと)を動かすということは、端で見ているより、ずっと難しいものなのだと、ようやくわかってきたのだ。目には見えぬしがらみが、幾重(いくえ)にも絡み合うて……。たとえ父上でも、その意のままにならぬこともあるのだと……
 
「重衡
……
 
「人というものは、いろいろなことを諦
(あきら)めて、生きているのやもしれぬな……。夢や希望も……。私とて、これからの人生で、どれほど、諦めねばならぬことがあるか……
 
 しみじみと語りながら、重衡は虚
(うつ)ろに竜を返り見る。その目に、かつての、重衡らしい輝きが見えないことに、竜はふと、言い様のない不安を感じ始めていた。
 
「諦めるものがある
……。本当は、それだけでも幸せなことだ……
 急にひとりごちた竜に、重衡は無言で耳を傾けた。
 
「世の中には、諦めるものが何もない人間だっている。夢など抱く余裕もない
……。死ぬことが唯一の望みだという……、そういう人間も……。だが、重衡は、たとえ一つのことを諦めたとしても、また、それ以上の夢を見つけることもできる……
 
「失うつらさを味わうくらいなら、始めから、夢など見ない方が幸せやもしれぬ!」
 重衡は向きになって言い返した。
 
「なまじ、夢など見るから、己も傷つくことになるのだ
……。何の希望も持たねば……、何一つ、心乱されることなく、父上の言いなりにも、一門のための犠牲にもなれる!」
 急に声を荒げた重衡に、竜は、見も知らぬ公達を前にしているような、明らかな違和感を覚えた。
 
(これが、本当にあの重衡なのか
……
 最初に感じた戸惑いそのままに、竜の胸の内で疑心の念がいっそう膨
(ふく)らみ続けて行く。
 
「平相国の子として生まれた以上、勝手は許されぬのだ! 姉上も、意に染まぬ入内を受け入れるより他なかった。ならば
……、私とて同様にせねばなるまい。いつまでも、幼な子のように夢ばかり見てはおれぬのだ!」
 
「夢を見ることが、そんなにいけないことか? なぜ、傷つくことをそれほどまでに怖れる? 夢が潰
(つい)えることが、必ずしも不幸とは限らぬのに……。夢を見ている間の、あの胸を満たす暖かい思い―― それを知らずにいる方が、もっと淋しいことだ……。失うつらさが大きければ大きいほど……、そこから得るものもまた、かけがえなのない宝だ……
 
 何かに憑
(つ)かれたように竜は語り、その胸の思いを重衡に届かせようとした。が、それを聞きながら、重衡は、見る間に、苛立(いらだ)ちの色を露わにした。
 
「おまえは、本当にそう思っているのか!」
 重衡の突き刺すような眼差しに、竜はハッとして息を呑んだ。
 
(何を向きになっているのか
……
 
 呆然とする竜を眺めつつ、重衡もまた、いつの間にか、感情的になっていたことに、戸惑いを隠せなかった。
 二人の言い分が、こんなにも激しくぶつかり合うなど、未だかつてなかったことである。それだけに、互いが、互いの胸の内を探り合うように、押し黙ることしかできなかった。
 
 果てしなく続くかとも思われた長い沈黙の時
――。が、その間に少しは落ち着きを取り戻したか、先に口を開いたのは竜だった。
 
「野良犬のような暮しだった
……
……
 
「ただ生きているだけで、何の喜びもない
……。けど、だからといって、悲しいとも感じない……。それが、頭に拾われる前の俺の姿だった。毎日、どうやって食い繋(つな)いでいくか……、そればかり考えていた。なぜ、そうまでして、生きることに執着していたのか……、今にして思えば、それもおかしな話だが……
……
 
「頭やみんなに出会ってからだ。喜び、怒り、悲しみ
―― 人の心には、さまざまな感情が宿るものだということを知ったのは……。そして、夢や希望は、何にも勝る、生きる糧(かて)だということも……
……
 
「茜に恋して、それを失った今の俺と、そんな恋の痛みなど、知りもしなかった昔の俺と
……。どちらが本当の幸せか……、それはよくわからない。けど、どんなに心が傷つき、痛んでも……、今の俺は後悔していない。ただ一度の恋は、俺が人としてこの世に生きた証――、そして、これからも生き続ける力になる……
 
 竜の話に、重衡は黙って耳を傾けていた。その毅然
(きぜん)とした物言いにも、唯々、圧倒されるばかりで……。苦悩の日々を乗り越えた竜の生きざまは、重衡の目にも、これまで以上に魅力的に映っていた。
 
 しかし、今はそれを素直に認めることを拒む、もう一人の自分も存在するのである。その思いを理解しながら、けれど、歩み寄ることもまた、良しとしない矛盾
(むじゅん)する心――
 
「重衡
……、我が身を犠牲になどと考えれば、いつか後悔する時が来る……
……後悔だと?」
 
「そこに、重衡の望む幸せがなければ
……
 
「おまえはどうなのだ? 姉上のことを諦めて、それでも、幸せだと申すのか!」
 怒りに任せて吐き捨てる重衡にも、竜はいつもの穏やかな笑顔を返した。
 
「あの人が、俺と同じこの世に生きて、幸せでいてさえくれれば
……、それ以上望むことはない……
 
 そう語る竜の瞳には、一点の曇りも認められない。そのあまりに澄み切った様には、重衡も思わず目を逸
(そ)らすほどであった。同時に、竜の姉に対する想いの深さを、改めて、思い知らされたような気がした。
 
 が、その一方で、果てしない海のように、広く大きな竜という存在を、恐ろしいとも感じ始めていた。いつも自分の前を歩いていて、どこまで行っても追いつくことができない
……。いや、むしろ、どんどん離されて行くような……
 
(私は、そこまで悟れない
……
 
 二人の思い描く『幸福』というものの尺度、果ては、人生の価値観そのものの違い
――。重衡は、この時初めて、竜と自分が、別の世界に住む人間だと、強く感じたのだった。
 
 
  ( 2005 / 04 / 14 )
   
   
 
   
 
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